ポルトガルワインを知るならこのワイナリー!キンタ・ダ・ラパ&ナナシリーズを知る!

キンタ・ダ・ラパとは?

1733年に創業された、ポルトガル・テージョ地区最古のワイナリーのひとつ「キンタ・ダ・ラパ」。

多様なテロワールがあることで知られるテージョ地区を代表するワイナリーのひとつで、数多くのブランドを有する名門です。

同ワインには1744年、45年頃のワインの売買契約書が実際に残っており、それには当時どのようにワインを計量したり輸送したり、保存していたかなどが詳細に記載されています。

そんな古い歴史を持つポルトガルの主要ワイナリー、「キンタ・ダ・ラパ」。

その創業者であるD.ロレンソ・アルメイダ氏は、大貴族にして宮廷国務院メンバーであり、ポルトガルが植民地帝国を築いていた時代には金の主要産地であったブラジルのペルンブーコ州とミナスジェライス州の前知事として知られています。

高品質のテーブルワインを提供するという志を抱いた同氏は、ブドウ畑を見渡す丘の上にチャペル、作業棟、ワイナリーが付属するマナーハウスを建設。

彼の意思は現在まで引き継がれており、今もなおここでしか生み出すことができない、希少なワインを生産し続けています。

キンタ・ダ・ラパのブドウ栽培

テージョ地方は多様なテロワールがあることで知られている銘醸地です。

中でも、「キンタ・ダ・ラパ」はより海に近い場所にあり、土壌は主に石灰質。大西洋からの海風の影響など、気候の影響を強く受ける条件のもとでブドウ栽培がおこなわれています。

土地柄風がとても強く吹くことから換気がよく、ブドウはもちろん同エステートで栽培されている植物たちが健全に育つ環境。

この風の影響により病害が起こりにくく、結果的に化学肥料をほとんど使用せずに品質の高いブドウが収穫できているといいます。

ブドウ品種

「キンタ・ダ・ラパ」は80ヘクタールある敷地のうち、土壌と日照の良い45ヘクタールがブドウ畑として利用されています。

同ワイナリーのブドウ畑には、国際品種であるメルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンも植えられていますが、その多くはポルトガルの固有品種です。

黒ブドウ品種のカステリャーノをはじめアラゴネス、トゥーリガ・ナシオナルや希少な白ブドウ品種のタマレスなど、多数の土着品種を見ることができます。

「キンタ・ダ・ラパ」が大切にしているのは、量を造るのではなく『質』にこだわること。

生物学的な多様性を維持する栽培方法、そしてテロワールでよく育つブドウ品種を注意深く選び、品種固有のアロマ、フレーバー、個性を反映した高品質のワインをつくることを目的としているのです。

キンタ・ダ・ラパの醸造

「キンタ・ダ・ラパ」では、ワイン造りに関連する関わる施設をファームハウスに隣接させ、ブドウの収穫から瓶詰めまでの全ての工程がおこなえるように設計されています。

収穫された原料ブドウをいち早く醸造にまわすことができるというスタイルは、ワインの品質維持にとって重要なことでしょう。

さて、これら原料ブドウは最新設備を備えた、新しい醸造方法を取り入れた醸造所に運ばれワインへと生まれ変わります。

もちろん、セラーにはフレンチオーク、アメリカンオークの樽が使用されるほか、ワインを熟成させるための熟成庫を完備するなどワインの品質を保つための設備が徹底されています。

「キンタ・ダ・ラパ」のワインが高く評価されているのは、この徹底的に管理された醸造スタイルも関係しているのです。

醸造家について

どんなに最新鋭の設備が整っていても、醸造家の腕の善し悪しでワインの品質は大きく変わってしまうでしょう。

「キンタ・ダ・ラパ」でワインを醸すのは、ポルトガルのトップクラスの醸造家の一人であるハイメ・キンデラ氏です。

ブドウ栽培農家に生まれた同氏。

少年時代からワインビジネスにかかわっており、1994年に大学で学位を取得した後、ペゴエス・ワイナリーで醸造家兼ワイナリーのマネージャーとしてキャリアをスタートさせました。

ワイン造りの天才といっても過言ではない同氏。

“アデガ・デ・ペゴエス”をポルトガル最大、さらに過去10年間で400を超える国際的な賞を受賞したワイナリーへと成長させたのです。

現在では、10を超える有名ワイナリーを手掛けており、1,000件を越える国際的なワイン賞を授与。

カーサ・エルメリンダ・フレイタス・シラー 2005”が、[Vinalies Internationales de Paris]でベスト赤ワイン賞を受賞したことも話題になりましたが、 “キンタ・ダ・ラパ・レゼルヴァ 2008”が、多数のワインの中からベストポルトガルワイン賞を[Concurso Nacional de Vinhos]で受賞したことはワイナリーにとっても大きな快挙でした。

「キンタ・ダ・ラパ」ではもちろん、ポルトガルワイン業界にとっても重要な人物の一人である、ハイメ・キンデラ氏。

最高のブドウ、最高の醸造設備、そして最高の醸造家。

「キンタ・ダ・ラパ」が、国内、そして世界的に評価される秘密がここにあるのです。

ナナシリーズについて

「キンタ・ダ・ラパ」では、さまざまなブランドのワインが造られています。

その中でも、とくに注目していただきたいのが「ナナ(NANA)シリーズ」。

この「ナナ」とは、同ワイナリーのオーナー シルヴィア・カナシュ・ダ・コスタさんの実の母親の名前で、アドリナという本名がありながら、皆にナナと呼ばれていたというエピソードからつけられているといいます。

ナナは子どもたちや年老いた人たちなど、全ての人たちのために何かをいつも考えて実行している人人物だったことからも、“他の人たちのためになるようなワイン”であってほしいという思いから、4この名をワインに冠したのだとか。

さらに、このワインにはこんなエピソードも…。

シルヴィアさんが、「ナナ」のワインを大勢人が集まった母親の誕生日に二本渡したところ、“二本だけではなく、もっと造ったほうがいい”といわれたそうです。

しかし、すでにナナシリーズのワインを母には内緒で5,000本を製造していたのだとか。

それを母親に伝えたところ相当驚かれたようですが、結果的にはその場にいた人たちで大笑い…。

「ナナシリーズ」はこんな心温まるエピソードも詰め込まれた、愛に溢れるワインシリーズでもあるのです。

ナナのコンセプト

「ナナシリーズ」のコンセプトは、ポルトガルの土着品種だけを使うこと。

その証拠にワインには、フェルナン・ピレスやアリント、アルバリーニョ、トウリガナシオナル、アラゴネスなど、ポルトガルを代表する土着品種が使用されています。

さらに、ポルトガルはボルドー地方のようにワイン造りにおいてブレンドする文化があることから、“土着品種をブレンドする”といった同国の伝統的なワイン造りも踏襲。

一部、スパークリングワインだけは単一品種で例外であるものの、ポルトガルらしさが存分に楽しめるシリーズとなっているのです。

オーナー シルヴィアさんはいいます。

「ナナシリーズで大切にしていることは品質。その品質が担保された上で私たちの考えるストーリーが加わっています。ちまたに溢れる大量生産のワインの場合、ストーリー先行で品質に疑問を持つものが少なくありません。私たちの考え方はその逆。“高い品質であるからこそ、ナナというストーリーが伝わっていく”と考えているのです。」

心温まるエピソードやストーリーもナナシリーズの魅力ですが、本当の魅力はその品質の高さ。

常に品質第一を考えてワインを造り続けている、「キンタ・ダ・ラパ」の哲学を体現できるシリーズこそ、「ナナ」なのです。

ポルトガルワインの魅力を詰め込んだワインを楽しむ

テロワールを活かしたブドウ栽培。

そして、最高の環境と最高の人材たちから「キンタ・ダ・ラパ」が生み出されています。

とくに、オーナーであるシルヴィアさんの母の名前が冠された「ナナシリーズ」は、ポルトガルの伝統的なスタイルと最新鋭の技術が融合した芸術品です。

ポルトガルワインの真髄を知りたい。

そして、ポルトガルワインの魅力にどっぷり浸かりたい。

そんな方は、ぜひ「キンタ・ダ・ラパ」のワインからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

ナナ・ホワイト

ポルトガルの固有品種であるアリント、フェルナン・ピレス、アルバリーニョをブレンドした白ワイン。柑橘や白い花の爽やかな香り、はつらつとした酸、長い余韻が楽しめる心地の良い1本です。

合わせるお料理:お魚や鶏肉の手の込んだお料理。薄くスライスしたハードタイプチーズとも良く合います。

ナナ・レッドリザーヴ

トウリガナショナルにアリカンテ・ブーシェといった固有品種にシラー&カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした赤ワイン。フレンチオークとアメリカンオークの二種類を使い分けた、複雑な風味に仕上げられています。スパイシーでエキゾチック、まろやかな果実味ながら酸もほどよく余韻も長い。キンタ・ダ・ラパらしい、リッチでエレガントな1本でしょう。

合わせるお料理:幅広いお料理と合わせることができますが、特にローストしたお料理、シチュー、鳥獣肉のお料理と完ぺきな相性です。

ナナ・ロゼ

固有品種のトウリガナショナルにアラゴネスをブレンドしたロゼワイン。目が冴える美しいサーモンピンク色、ベリーやカラントの香りが特徴的です。凝縮感のある果実の風味にほどよい酸味、引っかかりなく喉奥を通るフレッシュで飲み心地のよい1本です。

合わせるお料理:インド料理ととても相性が良く、天ぷらやお魚または野菜のフリッターとも良く合います。

ナナ・スパークリング・ブラン・ド・ブラン

瓶内二次発酵で造られたポルトガル産スパークリングワイン。ポルトガルの固有品種フェルナン・ピレスで作り上げた1本で、セラーで9ヶ月の熟成を経ています。柑橘系の爽やかな香りに優しい口当たり、酸のバランスもほどよいフードフレンドリーなスパークリングワインとなっています。

合わせるお料理:牡蠣や蒸した甲殻類とは完璧な組み合わせです。アペリティフとしてもお楽しみいただけます。

-ブランド紹介, ワインコラム

© 2020 TYC Wine Club