トスカーナ州のワインは日本でも人気!知っておくと便利な基礎知識!

日本人に馴染みのあるイタリアワインの産地のひとつ、トスカーナ州。

1865年から1870年はイタリア王国の首都でもあった同州は、イタリアワインを代表する大産地として知られています。

今回、簡単にトスカーナ州の特徴やDOC、DOCGについてお伝えしていきます。

主要品種

トスカーナ州はイタリア中部よりやや北側に位置するワイン産地で、古くから優れたワインを生み出す産地として人気を博している州です。

赤ワインの生産が多く、白ワインとのその比率は8:2ほどだともいわれています。

トスカーナ州では数多くのブドウ品種が栽培されていますが、主要品種は黒ブドウ4品種、白ブドウが3品種です。

黒ブドウ

サンジョヴェーゼ…中部イタリアを代表する黒ブドウ品種。フルーティーで、酸とタンニンが豊富。

カナイオーロ・ネーロ…サンジョヴェーゼの補助品種として利用されることの多い黒ブドウ品種。ワインにまるみとやわらかさを与えます。

カベルネ・ソーヴィニヨン…イタリアでも広く栽培されている王道品種。トスカーナ州では、ボルゲリ・サッシカイアで利用されています。

メルロー…世界的人気を誇る黒ブドウ品種。イタリアでも広く栽培されており、ワインにコクを与えることからサンジョヴェーゼにブレンドされています。

白ブドウ

ヴェルナッチャ…トスカーナ州やサルデーニャ州で主に栽培されている白ブドウ。酸味がしっかりとしているところが特徴。

トレッビアーノ・トスカーノ…イタリアで広く栽培されている品種で、トスカーナ州のものはトレッビアーノ・トスカーナと呼ばれています。

マルヴァジア・ビアンカ…ヴィン・サントと呼ばれる糖度を高めたワインに使用されている白ブドウ品種。

DOCG

トスカーナ州は、数多くのDOCG、DOCカテゴリのワインを生み出す産地です。

ここでは、トスカーナ州における代表的なDOCGとDOCをまとめました。

・キャンティ

サンジョヴェーゼ主体の赤ワインで、日本でも大人気のDOCG。この中には特定地域として、7地域の表記が認められています。

・キャンティ・クラシコ

フィレンツェとシエナの間に広がっている丘陵地帯で生産されている赤ワイン。広域に渡るDOCGキャンティは生産者ごとに品質に差があるため、古くからキャンティを名乗っていたこれらの地域がDOCGキャンティ・クラシコとして独立しました。

・ブルネロ・ディ・モンタルチーノ

モンタルチーノ村を中心に造られているブルネロ(サンジョヴェーゼ)100%で作られる高級赤ワイン。販売まで50ヶ月以上の熟成が必要とされています。

・カルミニャーノ

古く、トスカーナ大公コジモ3世によって指定された有名な赤ワイン。サンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしているところが特徴的です。

・ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ

モンテプルチャーノ周辺で造られている、サンジョヴェーゼ主体の赤ワイン。「高貴なワイン」の名を持ちます。

・モレッリーノ・ディ・スカンサーノ

トスカーナ州最南のDOCG。サンジョヴェーゼが主体の赤ワインで、やわらかな酒質が特徴的です。

・ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ

ヴェルナッチャ主体の白ワイン。トスカーナ州で、唯一白ワインのDOCGとして知られています。サン・ジミニャーノは、「塔の町」として世界遺産に認定されています。

DOC

次にトスカーナ州の主なDOCについてお伝えします。

・ヴィン・サント・デル・キャンティ

「聖なるワイン」を意味するDOC。ブドウを陰干しした後、糖度を高めた上で発酵。木樽を使い長期的に酸化的熟成で造られます。キャンティ・クラシコでも造られることもあります。

・ポミーノ

トスカーナ大公コジモ3世によって線引きされた産地。有名なDOCですが、生産量が今は限りなく少なくなっているといわれています。

・ボルゲリ・サッシカイア

カベルネ・ソーヴィニヨンの成功から、1983年にDOCに昇格。新しいトスカーナのDOCとして、スーパータスカンの先駆けともいわれています。

スーパー・タスカンについて

トスカーナ州は、古い歴史を持つ伝統的なワイン産地ですが、近年「スーパー・タスカン」と呼ばれるユニークなワインにも人気が集まっています。

「スーパー・タスカン」とは、ボルゲリ地区を中心に造られているワイン法の伝統や格式にこだわらない、国際品種などから造られているワインのこと。

同地区は、温暖な気候、小石混じりの粘土質が中心の土壌から、ボルドーに似たテロワールといった特徴があります。

その昔、ボルドーを愛していたマリオ・インチーザ侯爵という人物がおり、第二次世界大戦の影響から自分たちの畑でワインを造り始めました。

その際、懇意にしていたシャトー・ラフィット・ロートシルトから苗木を送ってもらい、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの栽培がスタートします。

当初は家庭消費用ワインの域を出なかったものの、その後にワインコンサルタントであるジャコモ・タキス氏を招き入れ品質が開花。

最新技術の導入などにより評価が高まり、何も肩書きがないワイン産地が「DOCボルゲリ・サッシカイア」にまで昇格するようになり話題となったのです。

トスカーナ州は使えるワイン!

日本のイタリア料理店やワインショップ、スーパーなどには、必ずと言っていいほどにトスカーナ州のワインが存在します。

そのため、トスカーナ州のワインの基礎知識だけ知っておくだけでも、イタリアワインを楽しむことができるのです。

ぜひ、基本だけでも覚えておき、トスカーナ州のワインを楽しんでみてください。

-ワインコラム

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